甲状腺癌が発見されると、通常は発見された側の甲状腺を半分切除(片葉切除術)して、気管や食道付近のリンパ節を切除します。
他の臓器に転移をした分化癌の場合には、甲状腺の全摘出の後に、甲状腺の細胞にだけ取り込まれるヨードを放射性ヨードとして内服させ、転移した癌を選択的に治療する、甲状腺癌特有の放射線治療を施すそうです。
未分化癌に対しても、手術よりもこの放射線療法と化学療法が中心的な治療となります。
未分化癌は極めて進行が速く、また治療にも抵抗するので、場合によっては発見された時点で数ヶ月の命ということもあるそうです。
甲状腺癌の治療で手術した場合に覚悟しておくべきリスクがあります。
反回神経麻痺により、、声が嗄れるたり水分を飲むとむせるたりする症状がでることがあるのです。
医師の技術にも左右されると思いますが、慎重に手術を進めても、神経を傷つけてしまうことがあるそうです。
また、副甲状腺は4つありますが、この4個のうちいくつかは切除されることが多いです。しかし3個以上の摘出では血液中のカルシウム濃度が低下し、指先や口の周囲のしびれがおこることがあるのだとか。
この対処法として、カルシウム剤の補充をする必要があります。
手術後、甲状腺ホルモンを十分に作れない場合には、甲状腺ホルモン剤を服用する必要があります。
甲状腺全摘出手術などで副甲状腺の機能低下がおこり、血清のカルシウム値が低下している場合には、カルシウム製剤や活性化ビタミンを服用する必要がありますが、甲状腺癌の中で発症率の最も多い、乳頭がんの場合には術後10年生存率が90%を越えるので、癌のうちでも最も治りやすい部類に属するのだそうです。